この記事は「2025年4月12日」に更新しました。
WiMAX(ワイマックス)と SIMフリーモバイルルーターの実測値を比較します。
- WiMAX(ワイマックス)って、本当に速いの?
- 格安SIMと比べて、どのくらい差があるの?
- 実際に使っている人の意見が知りたい
モバイル回線を検討している方は、ネガティブな意見も含めて、調査されているかと思います。
無線の性質上、ベストエフォート型の特性を受けやすいサービスでもあります。
今回は、2種類のモバイル回線を使って、どのくらいの実測値が出るか調査していきます。
興味のある方は、参考にしていただけると嬉しいです。

- 家電量販店で WiMAX 受付経験あり(100件以上)
- 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
- WordPress歴、10年以上
目次
WiMAX vs SIMフリーモバイルルーター【実測値の測定方法】
実測値は、SPEEDTEST というサイトを使って、測定します。
- 自宅で測定
- WiMAX の提供エリア判定は、〇~△(現在、提供エリア判定は廃止)
- WiMAX の契約は、ギガ放題プラス(5G)
- 格安SIM は、ドコモ系
WiMAX(ワイマックス)のモバイルルーターは、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)。


5GHz、2.4GHz、どちらも使えるので、両方測定します。
SIMフリーモバイルルーターは、NETGEAR AirCard 785。

5GHz(IEEE802.11ac)が使えない機種です。
2.4GHz で測定する実測値を検証します。
古い機種ですが、こちらも十分使えるということを証明します。
WiMAX(ワイマックス)の実測値
まずは、WiMAX(ワイマックス)。

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)は、5GHz(IEEE802.11ac)が使えるので、2.4GHz(IEEE802.11n)と併せて測定します。
ハイスピードモード、プラスエリアモード、それぞれ測定します。
ハイスピードモード

2.4GHz の実測値は、以下の通りです。

5GHz の実測値は、以下の通りです。

プラスエリアモード

2.4GHz の実測値は、以下の通りです。

5GHz の実測値は、以下の通りです。

SIMフリーモバイルルーターの実測値

NETGEAR AirCard 785 は、IEEE802.11ac に対応していないので、2.4GHz(IEEE802.11n)のみ測定します。
実測値は、以下の通りです。

ルーターを妥協せずに 2~3万円以上するものから選ぶ、SIMカードとの組み合わせなど、実測値をもっと上げることは可能だと思います。
ただ、価格が上がると、安いというメリットがなくなってしまいます。
私自身も、高価な実機を持っていないので、フェアではないかもしれません。
WiMAX vs SIMフリーモバイルルーター【まとめ】
WiMAX vs SIMフリーモバイルルーター、比較して分析した結果をまとめました。
- 【考察】実測値を比較、それぞれの特性など
- 【結論】特定の実測値だけでサービスを選ぶべきではない
それぞれ解説します。
【考察】実測値を比較、それぞれの特性など

測定内容 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
---|---|---|
WiMAX(ハイスピードモード、2.4GHz) | 62.92 | 10.24 |
WiMAX(ハイスピードモード、5GHz) | 91.38 | 10.29 |
WiMAX(プラスエリアモード、2.4GHz) | 55.91 | 7.09 |
WiMAX(プラスエリアモード、5GHz) | 86.78 | 6.47 |
SIMフリーモバイルルーター(2.4GHz) | 28.83 | 20.52 |
私たちが主に使うのは、下り(Mbps)なので、そちらの数値を参考にして下さい。

あくまで私の環境なので、建物の構造によっては、2.4GHz やプラスエリアモードが速い場合もあるかと思います。
上りが遅いのもリアルな結果で、WiMAX の弱点だと感じました(4Gエリア)。
5Gエリアだと、下りで 200Mbps付近まで出ることは確認できました。
YouTube を視聴するくらいであれば、どちらも普通に使えると感じました。
格安SIM は、大手キャリアから回線の一部を借りています。
予備回線として持っておくと、安心だと思いました。

ちなみに、私が契約しているものは、月額 990円(税込)で 3GB/月 まで使えるものです(※)。
月額 2,000円~3,000円(税込)支払えるなら、10~20GB以上使える印象です。
ただ、通信速度はそこまで変わらないはず。
モバイルルーターは、自分で用意する必要があります(SIMカードは、別で契約する)。
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簡易的なものであれば、上記のようなものでも、インターネットを使うことは可能です。
自分でカスタマイズするのが好きな方は、少し高い 5G対応機種もあるので、試してみると面白いかもしれません。

- 一定期間に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯の通信速度が制限されることがある
- プラスエリアモードは、15GB/月 まで使える
上記のような制限はありますが、au と WiMAX、どちらのエリアも使えるのが魅力です。
月額は 4,000円以上(プロバイダによって異なる)になりますが、メイン回線としてのポテンシャルはあります。
ただ、WiMAX も万能ではなく、下りで 20Mbps 付近しか出ない場所も確認しています。
YouTube を視聴することは可能ですが、速度を期待して契約すると、思ったサービスと違ったということになりかねません。
稀に使えない地域もあるので、対応エリアの確認は、公式サイトで必ず行いましょう。
初期契約解除が使えることを確認し、端末が届いたらすぐに使えるかどうか確認することをおすすめします。
カシモ WiMAX は、分割払いで契約すれば、端末代を実質0円にできます。

プロバイダは、サポート含めて好みがあります。
あくまで私が契約したときの記事なので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
【結論】特定の実測値だけでサービスを選ぶべきではない
WiMAX、格安SIM、それぞれ特定の実測値だけでサービスを選ぶべきではないというのが結論です。
導入文でも言及していますが。
ベストエフォート型という特性を受けやすいサービスであることを理解しておく必要があります。
昔、初期契約解除がなかった頃。
WiMAX(ワイマックス)を契約してみたけど、マンションの高層階で使うことを聞き出しできていなくて、繋がりにくかったケースがあります。
私は貸出機を試してもらい、使えることが確認できたら契約することを提案していました。
貸出機を借りるのもクレジットカードが必要など。
面倒なのですが、初期契約解除がない当時は最適解でした。

よく確認しないと、泣き寝入りしかないみたいなことがあったのも事実です(※)。
当時は、9割以上の人が快適に使えるみたいな話もしていたかもしれません。
使える人にとっては、工事不要で高速。
マンションの 19階でも快適だという人もいます。
私も毎日持ち歩いて、3年以上 WiMAX を使っていますが、満足している人です。
自分が使っていて、設定で解決できそうな内容があれば、記事として公開しています。
対応エリアを確認すること、初期契約解除を理解すること、相性が良いプロバイダを選ぶこと。

RakuRaku 売り切れごめん!Wi-Fi というサービスも面白いです。
端末がレンタルになりますが、5G対応機種を定額でずっと安く使うことができます。
WiMAX が使えるエリアであれば、利用可能です。

料金は格安なので、チェックしてみるのも良いかもしれません。
最後に
今回は、WiMAX(ワイマックス)と SIMフリーモバイルルーターの実測値を比較しました。
モバイルルーターは、昔と比べるとかなり使いやすくなっています。
通信速度や安定性は今後さらに改善されることも予想されます。
- 工事不要
- わずらわしい配線不要
- 契約してすぐ使える
上記のメリットは大きいです。

ただし、場所によって実測値に差があるというデメリットもあります。
理解した上で、製品やサービス選びの参考にしていただけると幸いです。