この記事は「2024年9月2日」に更新しました。
WiMAX(ワイマックス)と SIMフリーモバイルルーターの実測値を比較します。
- WiMAX(ワイマックス)って、本当に速いの?
- 格安SIMと比べて、どのくらい差があるの?
モバイルルーターの契約を考えている方は、上記のような疑問を持たれている方もいるはず。
そこで、どちらも実機を持っている管理人が実測値を比較して、結果を考察していきます。
- 家電量販店で WiMAX 受付経験あり(100件以上)
- 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
- WordPress歴、10年以上
目次
実測値の測定方法
実測値は、SPEEDTEST というサイトを使って、測定します。
- 自宅で測定
- WiMAX の提供エリア判定は、〇~△(現在、提供エリア判定は廃止)
- WiMAX の契約は、ギガ放題プラス(5G)
- 格安SIM は、ドコモ系
WiMAX(ワイマックス)のモバイルルーターは、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)。
カシモWiMAX で契約しました。
5GHz、2.4GHz、どちらも使えるので、両方測定します。
SIMフリーモバイルルーターは、NETGEAR AirCard 785。
5GHz(IEEE802.11ac)が使えない機種です。
2.4GHz で測定する実測値を検証します。
WiMAX(ワイマックス)の実測値
まずは、WiMAX(ワイマックス)。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)は、5GHz(IEEE802.11ac)が使えるので、2.4GHz(IEEE802.11n)と併せて測定します。
ハイスピードモード
2.4GHz の実測値は、以下の通りです。
5GHz の実測値は、以下の通りです。
プラスエリアモード
2.4GHz の実測値は、以下の通りです。
5GHz の実測値は、以下の通りです。
SIMフリーモバイルルーターの実測値
NETGEAR AirCard 785 は、IEEE802.11ac に対応していないので、2.4GHz(IEEE802.11n)のみ測定します。
実測値は、以下の通りです。
WiMAX vs SIMフリーモバイルルーター【まとめ】
測定内容 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
---|---|---|
WiMAX(ハイスピードモード、2.4GHz) | 62.92 | 10.24 |
WiMAX(ハイスピードモード、5GHz) | 91.38 | 10.29 |
WiMAX(プラスエリアモード、2.4GHz) | 55.91 | 7.09 |
WiMAX(プラスエリアモード、5GHz) | 86.78 | 6.47 |
SIMフリーモバイルルーター(2.4GHz) | 28.83 | 20.52 |
私たちが主に使うのは、下り(Mbps)なので、そちらの数値を参考にして下さい。
ただ、あくまで私の環境なので、建物の構造によっては、2.4GHz やプラスエリアモードが速い場合もあるかと思います。
上りが遅いのもリアルな結果で、WiMAX の弱点だと感じました(4Gエリア)。
SIMフリーモバイルルーターは、同じ 2.4GHz(IEEE802.11n)で比較しても、下りは WiMAX より遅いという結果になりました。
格安SIM は、大手キャリアから回線の一部を借りています。
WiMAX(ワイマックス)は歴史が長く、ユーザー数が増えたときの対策も早い印象があります。
この結果は納得しています。
ちなみに、私が契約しているものは、月額 990円(税込)で 3GB/月 まで使えるものです。
月額 3,000円くらいの契約をすれば、使い放題になります。
ただ、通信速度はそこまで変わらないはず。
モバイルルーターは、自分で用意する必要があります(約1万円から購入可能)。
- 一定期間に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯の通信速度が制限されることがある
- プラスエリアモードは、15GB/月 まで使える
上記のような制限はありますが、au と WiMAX、どちらのエリアも使えるのが魅力です。
月額は 4,000円以上(プロバイダによって異なる)になりますが、メイン回線としてのポテンシャルはあります。
カシモ WiMAX は、分割払いで契約すれば、端末代を実質0円にできます。
ただし、稀に使えない地域があるので、提供エリアの確認は公式サイトで必ず行ってください。
最後に
今回は、WiMAX(ワイマックス)と SIMフリーモバイルルーターの実測値を比較しました。
通信速度や安定性は今後さらに改善されることも予想されます。
- 工事不要
- わずらわしい配線不要
- 契約してすぐ使える
上記のメリットは大きいです。