C言語の開発環境を構築する方法【MinGW編】

※この記事は「2022年4月25日」に更新しました。

C言語の開発環境構築について。

C言語は、Windows、Mac、Linux など、様々なプラットフォームで開発できる言語です。

私も含めて、Windowsユーザーが多いと思うので、Windows で使える、MinGW をインストールする方法を紹介していきます。

タカフミ
記事を書いている管理人の経歴は、以下の通りです。
  • 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
  • WordPress歴、10年以上
  • パソコン販売歴、約5年
注意事項
MinGW は、32bit 向けに開発されています(ちょっと勉強してみようという方にはおそらく問題ないはず)。派生バージョンとして、MinGW-w64 もあります。

C言語の開発環境を構築する方法

開発環境

それでは、C言語の開発環境を構築していきます。

Windows環境の場合、MinGW というコンパイラを使うのがおすすめです。

MinGW とは

MinGW(Minimalist GNU for Windows)は、GCC などの開発環境を Windows で利用できるようにしてくれるソフトです。

C言語(C++)をコンパイルするのに使えます。

MinGW は GPL で配布されており、無料で利用することが可能です。

MinGW をインストールする

タカフミ
それでは、MinGW をインストールしていきます。

以下のサイトからインストーラーをダウンロードできます。

ダウンロードサイト
MinGW(OSDN)
https://ja.osdn.net/projects/mingw/

ダウンロードできたら、実行ファイルを起動します。

起動すると下記のような画面が表示されます。

MinGW

Install をクリックします。

MinGW

インストール先など特に指定がなければ、そのまま Continue をクリックします。

MinGW

MinGW のインストールが始まるので、進捗バーが 100% になるまで待って、Continue をクリックします。

MinGW Installer というショートカットがデスクトップにできて、そこから MinGW Installation Manager を起動できるようになります。

MinGW Installation Manager

MinGW Installation Manager を使うと必要なパッケージをインストールできます。

まずは、Basic Setup をクリックしてみます。

パッケージには以下のようなものがあります。

mingw32-developer-toolkit
MinGW 開発者ツールキット
mingw32-base
MinGW 基本パッケージ
mingw32-gcc-ada
Ada コンパイラ
mingw32-gcc-fortran
Fortran コンパイラ
mingw32-gcc-g++
C++ コンパイラ
mingw32-gcc-objc
Objective-C コンパイラ
msys-base
Minimal System という、Windows上で動作する UNIX ツール

今回は、C言語を使うのが目的なので、以下の項目だけインストールします。

  • mingw32-base
  • mingw32-gcc-g++

パッケージのインストールは、パッケージを右クリックして Mark for Installation をクリックして、チェックを入れていきます。

MinGW Installation Manager

チェックを入れたら、Installation → Apply Changes をクリックします。

Schedule of Pending Actions という画面が表示されるので、Apply をクリックします。

選択したパッケージのダウンロードとインストールが開始されます。

インストールが終了したら、Close をクリックします。



MinGW のパス設定

コマンドをフルパスで実行するのが面倒なので、パスを設定します。

タカフミ
PATH という環境変数に以下を追加しましょう。
C:\MinGW\bin
ただし、インストール先を変更した場合、内容が異なるので注意してください。

次に、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

gcc --version

実行したときに、下記のような画面が表示すれば成功です。

gcc

コンパイラのテスト【MinGW編】

実際にコンパイルして、実行ファイルを作成してみます。

まずは、以下の test.c というファイルをエディタで作成してみます。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
  printf("Hello World!");

  return 0;
}

保存ができたら、コマンドプロンプトを起動して保存したフォルダまで cdコマンドで移動します(※)。

※ 保存した場所によってパスが異なります。

cd C:\Users\Owner\Documents\C言語\work
タカフミ
移動ができたら、コンパイルします。

ちなみにコンパイルは、以下のコマンドを使います。

gcc test.c

すると、a.exe という実行ファイルが作成されます。

コマンドプロンプトで実行すると、以下のテキストが表示されます。

Hello World!

最後に【Windows で C言語の開発環境を構築するなら】

Windows で C言語の開発環境(学習環境)を構築するなら、MinGW はおすすめです。

今回やったような内容は、仮に他の言語の開発環境を整える場合でも役に立つと思います。

とにかく、プログラミングに慣れていきましょう。