メール送受信の仕組み【初心者向け】

※この記事は「2021年9月27日」に更新しました。

今回は、メール送受信の仕組みについて。

パソコン初心者向けに解説していきます。

メールソフトの設定を行うときにも必要な知識です。

記事を書いている管理人の経歴は、以下の通りです。

  • WordPress歴、約10年
  • 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
  • パソコン販売歴、約5年

企業で学んだ、開発者視点、ユーザー視点を活かして、解説していきます。

メール送受信の仕組み

メール送受信の仕組み

パソコンのメール送受信の仕組みをご存知でしょうか?

なんとなく使っているという方は、知識を整理することをおすすめします。

メールソフトについて

パソコンでメールを使う場合、ほとんどの方がメールソフトを使っているかと思います。

しかし、メールソフトをインストールしただけでは、メールを送受信することができません。

メールアカウントを設定する必要があります。

メールソフトで自分が使っているメールサーバーとやり取りをしてメールを送受信することになります。



メールサーバーについて

メールサーバーは、メールを送受信する役割を持ったサーバーのことです。

送信サーバーと受信サーバーで構築されています。

SMTPサーバー

メール送信の役割を持つサーバーを SMTPサーバーといいます。

SMTP は、Simple Mail Transfer Protocol の略で通信プロトコルの一つです。

相手の SMTPサーバーにメールを送信します。

POP3サーバー

メール受信の役割を持つサーバーを POP3サーバーといいます。

POP3 は、Post Office Protocol Version 3 の略です。

自分のパソコンにメールをダウンロードします。

IMAPサーバー

ユーザーがパソコンだけでなく、タブレットやスマホでもメールを管理するような時代になり、IMAPサーバーというものも利用されるようになりました。

IMAP は、Internet Message Access Protocol の略です。

メールをサーバー上に置いたまま管理します。

メール送受信の流れ

例えば、Aさんが Bさんにメールを送信するときのデータの流れは、以下の通りです。

(1)Aさんがメールソフトでメール送信
(2)Aさんが使っている送信サーバー
(3)Bさんが使っている送信サーバー
(4)Bさんのメールボックス(サーバー)

Bさんがメールソフトを使って、メールを受信する流れは、以下の通りです。

(4)Bさんのメールボックス(サーバー)
(5)Bさんが使っている受信サーバー
(6)Bさんがメールソフトでメール受信

受信側の送信サーバーがメールボックスにメールを保管して、受信するときは正規のユーザーと判定した受信サーバーがメールボックスにあるメールをユーザーに届けるという仕組みです。

メールソフトの設定は簡単

メール送受信の仕組みが理解できれば、メールソフトの設定は簡単です。

全ての設定には意味があり、メールを送受信するためには必要なことなのです。

WordPress(ワードプレス)でブログを作成している方なら独自ドメインを取得している方がほとんどだと思います。

レンタルサーバーは、基本的にメールアドレスを無制限に作成できるというところが多いです。

上手くメールアドレスを使い分けるとメール管理もしやすくなります。

大量の迷惑メールに困っているようであれば、新しくメールアドレスを作成してしまうのも一つの手です。

ポート番号について

データをやり取りするとき、ポート番号というものがあり、通信するソフトなどによって決まっています。

例えば、ウェブサーバーソフトは、80番、SMTPサーバーソフトは、25番といった感じです。

ただし、サーバーによっては、このポート番号で設定してくださいというものもあるので、確認する必要があります。

例えば、送信サーバーには、サブミッションポート(587番)というのがあり、こちらで設定してくださいというサーバーもあります。

この場合、25番で設定すると受信はできるけど送信できないということになります。

ポート番号のおかげでウェブ、メール、ネットゲームを同時に行っても、ネットワークが混乱しないで通信することができるというわけです。

メールソフトを設定するときは確認してみると良いかと思います。

最後に

いかがでしょうか。

今回は、メール送受信の仕組みをパソコン初心者向けに解説していきました。

Gmail という強力なフリーメールがあるのでメールソフトの設定をしたことがないという方もなかにはいるかもしれません。

しかし、独自ドメインのメールも上手に使い分けすれば、重要なメールを見落とす機会も少なくなるかと思います。