メール送受信の仕組み【初心者向け】

※この記事は「2024年6月22日」に更新しました。

メール送受信の仕組みについて。

パソコン初心者向けに解説していきます。

メールソフトの設定を行うときに必要な知識です。

タカフミ
記事を書いている管理人の経歴は、以下の通りです。
  • 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
  • WordPress歴、10年以上
  • Withマーケ会員(2022年10月入会)

メールソフトの役割

メール送受信の仕組み

パソコンでメールを使う場合、ほとんどの方が、メールソフトを使っているかと思います。

しかし、メールソフトをインストールしただけでは、メールを送受信することができません。

タカフミ
メールアカウントを設定する必要があります。

メールソフトで自分が使っているメールサーバーとやり取りをして、メールを送受信することになります。



メールサーバーの役割

メールサーバーは、メールを送受信する役割を持ったサーバーのことです。

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送信サーバーと受信サーバーで構築されています。

SMTPサーバー

メール送信の役割を持つサーバーを SMTPサーバーといいます。

SMTP は、Simple Mail Transfer Protocol の略で通信プロトコルの一つです。

相手の SMTPサーバーにメールを送信します。

POP3サーバー

メール受信の役割を持つサーバーを POP3サーバーといいます。

POP3 は、Post Office Protocol Version 3 の略です。

自分のパソコンにメールをダウンロードします。

IMAPサーバー

ユーザーがパソコンだけでなく、タブレットやスマホでもメールを管理するような時代になり、IMAPサーバーというものも利用されるようになりました。

IMAP は、Internet Message Access Protocol の略です。

メールをサーバー上に置いたまま管理します。

メール送受信の仕組み

以下は、Aさんが Bさんにメールを送信するときのデータの流れです。

(1)Aさんがメールソフトでメール送信
(2)Aさんが使っている送信サーバー
(3)Bさんが使っている送信サーバー
(4)Bさんのメールボックス(サーバー)

以下は、Bさんがメールソフトを使って、メールを受信する流れです。

(4)Bさんのメールボックス(サーバー)
(5)Bさんが使っている受信サーバー
(6)Bさんがメールソフトでメール受信

受信側の送信サーバーがメールボックスにメールを保管して、受信するときは正規のユーザーと判定した受信サーバーがメールボックスにあるメールをユーザーに届けるという仕組みです。

メールソフトの設定について

メール送受信の仕組みが理解できれば、メールソフトの設定は難しくありません。

全ての設定には意味があり、メールを送受信するためには必要なことです。

WordPress(ワードプレス)でブログを作成している方なら、独自ドメインを取得している方がほとんどだと思います。

レンタルサーバーは、基本的にメールアドレスを無制限に作成できるというところが多いです。

上手くメールアドレスを使い分けるとメール管理もしやすくなります。

大量の迷惑メールに困っているようであれば、新しくメールアドレスを作成してしまうのも一つの手です。

ユーザー名とパスワードについて

メールアカウントにアクセスするために、ユーザー名とパスワードを設定する必要があります。

例えば、レンタルサーバーで独自ドメインを設定して、メールアドレスを作成した場合。

レンタルサーバー公式マニュアルを参考にして、メールソフトの設定を行うのがおすすめです。

次に紹介する、ポート番号も同様です。

ポート番号について

データをやり取りするとき、ポート番号というものがあり、通信するソフトなどによって決まっています。

例えば、ウェブサーバーソフトは、80番、SMTPサーバーソフトは、25番といった感じです。

ただし、サーバーによっては、このポート番号で設定してくださいというものもあるので、確認する必要があります。

例えば、送信サーバーには、サブミッションポート(587番)というのがあり、こちらで設定してくださいというサーバーもあります。

この場合、25番で設定すると受信はできるけど送信できないということになります。

ポート番号のおかげでウェブ、メール、ネットゲームを同時に行っても、ネットワークが混乱しないで通信することができます。

最後に

メール送受信の仕組みを紹介しました。

Gmail という強力なフリーメールがあるので、メールソフトの設定をしたことがないという方もなかにはいるかもしれません。

しかし、独自ドメインのメールも上手に使い分けすれば、重要なメールを見落とす機会も少なくなるかと思います。