コマンドプロンプト入門【Windows】

※この記事は「2021年5月5日」に更新しました。

今回は、コマンドプロンプトについて。

Windows で使える、黒いエンジニアっぽい画面です。

  • 今更、コマンドプロンプトなんて使わない
  • 便利なアプリがたくさんあるから必要性を感じない

こういう意見もあるかもしれません。

しかし、コマンドプロンプトは、まだまだ使えます。

本格的なプログラミングを行うとなるとマニアックですが、ネットワークのトラブル解決やシンプルな処理に関しては十分役立ちます。

例えば、無線ルーターをブリッジモードで接続していて、IPアドレスがわからなくなったときもコマンドプロンプトで解決します。

スマホの画像を無線LANルーター経由でパソコンに送ったりすることは、ブログを書く方もよくあるのではないでしょうか。

バックアップもバッチファイルをあらかじめ作って、ショートカットをデスクトップにでも貼り付けておけば、簡単に取ることができます。

そして、Windows に標準でインストールされているので環境構築の必要がありません。

コマンドプロンプトとは

コマンドプロンプトとは

コマンドプロンプトとは、Windows で動作する MS-DOS 的なコマンドコンソールです。

Windows は、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)と言って、マウスで直観的な操作ができます。

ファイルやフォルダは画像で表示されており、マウスを使って、ダブルクリックすれば、ファイルやフォルダが開くようになっています。

それに対して、コマンドプロンプトは、CUI(キャラクターユーザーインターフェース)です。

キャラクターというのは、文字列のことです。

つまり、テキストでコマンドを入力して、パソコンを操作します。

スマホやタブレットを見ていただくとわかるかと思いますが、日常生活で使われているようなものは、ほとんど GUI です。

しかし、CUI は、完全に廃れたわけではありません。

実際にエンジニアと呼ばれるような方は、GUI と CUI を上手く使い分けています。

CUI の方がコンピュータ資源の消費が少なく、手間が省けるという利点もあります。

コマンドプロンプトの使い方【入門】

コマンドプロンプトの使い方です。

コマンドプロンプトを起動する

コマンドプロンプトの起動方法です。

Windows 10 の場合、スタート から よく使うアプリ の Windowsシステムツール の中にショートカットがあります。

もしなければ、cmd で検索すれば、コマンドプロンプトが表示されるはずです。

コマンドプロンプトを起動する

コマンドプロンプトを終了する

コマンドプロンプトを終了するには、以下のコマンドを入力します。

exit

Enter で実行するとコマンドプロンプトが終了します。

処理を中断する

コマンドを実行しているときに処理を中断する方法です。

コマンド実行中に Ctrl + C で処理を中断できます。

思ったよりも処理に時間がかかるときや無限ループになってしまったときに使えます。

コマンドの履歴を確認する

↑(カーソル上)と ↓(カーソル下)でキー入力したコマンドを簡単に呼び出すことができます。

結果をファイルに出力する

実行した結果は、通常画面(モニター)に表示されますが、ファイルに出力することもできます。

例えば、以下のように実行します。

dir > sample.txt

すると、sample.txt に dirコマンドの実行結果が出力されます。

ちなみに末尾に追記するには、以下のように実行します。

dir >> sample.txt

エクスプローラとコマンドプロンプトの連携

少し特殊な使い方ですが、個人的によく使うので紹介します。

エクスプローラでファイルやフォルダを表示させ、コマンドプロンプトにドラッグ&ドロップすると対象のファイルやフォルダのフルパスが表示されます。

エクスプローラとコマンドプロンプトの連携 エクスプローラとコマンドプロンプトの連携

入力が楽になるので、上手く活用すると便利です。



コマンド一覧

コマンドプロンプトでよく使うコマンド一覧です。

内部コマンドをメインに紹介していきます。

内部コマンドとは
内部コマンドとは、コマンドプロンプトの本体プログラムに含まれているものです。それに対して、ネットワークのコマンドとして有名な ipconfig などは、外部コマンドで実行ファイルが存在します。パスが通っているので、外部コマンドも内部コマンドと同じような感覚で使うことができるというわけです。

cdコマンド

cdコマンドは、カレントディレクトリを切り替えるコマンドです。

カレントディレクトリとは
カレントディレクトリは、現在作業をしているディレクトリのことです。コマンドを入力するところのすぐ右に表示されています。
cd [オプション] ディレクトリ名

例えば、Pictures(ピクチャ)というフォルダに移動してみます。

cdコマンド

カレントディレクトリが切り替わりました。

dirコマンド

dirコマンドは、カレントディレクトリの中を一覧表示するコマンドです。

dir [オプション]

例えば、オプションなしで dirコマンドを実行してみます。

すると以下のような感じでカレントディレクトリの中を一覧で表示してくれます。

dirコマンド

treeコマンド

treeコマンドは、ディレクトリの階層構造をツリー形式で表示するコマンドです。

tree [オプション]

以下のような感じで階層構造を表示してくれます。

treeコマンド

helpコマンド

helpコマンドは、コマンドの使い方を教えてくれるコマンドです。

help [コマンド]

以下は、dirコマンドのヘルプです。

helpコマンド

ちなみに引数なしで使うとコマンドが一覧表示されます。

helpコマンドの注意点
コマンドによっては、ヘルプがないものもあります。

clsコマンド

clsコマンドは、画面をクリアにするときに使います。

cls

実行すると下記のように画面がクリアされます。

clsコマンド

copyコマンド

copyコマンドは、ファイルやディレクトリをコピーするときに使うコマンドです。

copy [オプション] コピーするファイル名(送り側) コピーしたファイル名(受け側)

xcopyコマンド

xcopyコマンドは、サブディレクトリまで含めてコピーするコマンドです。

基本的には、copyコマンドなのですが、一括コピーしたり、タイムスタンプを比較して新しいものだけ上書きコピーしたり、高度なコピー処理ができます。

xcopy コピー元 コピー先 [オプション]

詳しい使い方は下記記事をご参照下さい。

【コマンドプロンプト】xcopyでファイルをバックアップ

【コマンドプロンプト】xcopyでファイルをバックアップ

2020年5月10日

typeコマンド

typeコマンドは、テキストファイルの内容を表示するコマンドです。

type テキストファイル名

以下のような感じで内容が表示されます。

typeコマンド

mdコマンド

mdコマンドは、新規ディレクトリを作成するコマンドです。

mkdirコマンドとも呼ばれています。

md ディレクトリ名

delコマンド

delコマンドは、ファイルを削除するコマンドです。

del ファイル名
delコマンドの注意点
あくまでファイルを削除するコマンドです。ディレクトリは削除できません。

rdコマンド

rdコマンドは、空のディレクトリを削除するコマンドです。

rd [オプション] ディレクトリ名

ちなみに、よほど古い Windows(Windows 98 など)でなければ、以下のようにオプション指定することで空ではないディレクトリも削除できます。

rd /s ディレクトリ名

こうすれば、サブフォルダも含めて、中身ごと削除できます。

moveコマンド

moveコマンドは、ファイルやフォルダを移動するコマンドです。

move [オプション] 移動元 移動先

最後に

いかがでしょうか。

現在は、PowerShell という強力なコマンドコンソールもありますが、コマンドプロンプトの方が軽くて手軽に使えるという利点もあります。

PowerShell は、できることが幅広いので、まずは入門として、コマンドプロンプトから使ってみましょう。

バッチファイルを作成できるようになれば、工夫次第でパソコン作業を効率化することができます。

プログラマーだけでなく、ブロガーにもおすすめのツールです。

実際、私もプログラマーは引退しましたが、現在でも簡単なバックアップや複数フォルダを開くときにコマンドプロンプトを使っています。

Windowsユーザーは、ぜひ使ってみましょう。