※この記事は「2024年2月24日」に更新しました。
ping を使って接続を確認する方法を紹介します。
ネットワークのトラブルというのは、意外と遭遇するものです。
- インターネットに接続できない
- ファイルサーバーにアクセスできない
どこに原因があるか、トラブルの範囲を絞り込む必要があります。
そのときに使うのが ping です。
- 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
- WordPress歴、10年以上
- Withマーケ会員(2022年10月入会)
目次
ping で接続を確認する方法
ping は、相手と接続できるかどうかを確認するためのコマンドです。
パケットを送り返す機能で、これが動作するということは、IPアドレスが正しく設定されていることになります。
実は、結構奥が深いコマンドで使いこなすと色々なことがわかるようになります。
この方法でどこまでは接続できて、問題がどこにあるか、トラブルの範囲を絞り込むことができます。
ループバックアドレスに ping を実行する
パソコンのソフト的なネットワーク設定を確認する方法として、ループバックアドレスに ping を実行するというものがあります。
127.0.0.1
もし、以下を実行して応答がなければ、ソフト的な設定を疑った方が良いです。
自分自身に ping を実行する
自分自身に ping を実行すると、ハード的なトラブルを確認できます。
例えば、有線接続で LANケーブルを抜いた場合、ループバックアドレスの ping は通りますが、自分自身の ping は当然通りません。
つまり、ループバックアドレスの ping が通って、自分自身への ping が通らない場合は、ハード的なトラブルの可能性が高いです。
ルーターとの接続を確認する
ルーターとの接続を確認する方法です。
ルーターの IPアドレスは ipconfigコマンドを使うことで確認することができます。
ipconfig
デフォルトゲートウェイという項目があって、これがルーターの IPアドレスになります。
ipconfig を使ったときに、まともな IPアドレスが割り当てられていない場合、DHCP のトラブルが考えられます。
ケーブルに問題がある可能性もあります。
ping ルーターのIPアドレス
もし、この時点で問題があるようであれば、ルーターとパソコンの間にトラブルがあるということがわかります。
ちなみに応答があると、下記のような表示になります。
応答がある場合は、更に先にトラブルがある可能性が高いということになります。
外部との接続も確認できる
ルーターまでだと同じネットワークですが、実は外部との接続も確認できます。
例えば、ある外部のサイトに ping を送信してみます。
外部だけあり、TTL が減っているのと応答時間が少し長くなっているのがわかります。
応答があるにも関わらず、例えばページが見れないというようなことがあれば、ネットワークではなく、ブラウザなど別のところに問題がある可能性が高いということになります。
ping 以外でよく使うネットワーク系コマンド
- ipconfig
- tracert
- arp
- netstat
- nslookup
これらのコマンドについて、詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照下さい。
最後に
ping は、ネットワーク系コマンドの中では、非常によく使われます。
まず ipconfig を実行して、その後 ping で調べるというのがネットワークのトラブル解決では常套手段です。
コマンドプロンプトは、Windows に標準でインストールされているので、環境構築の必要がありません。
上手く活用してネットワークのトラブルが解決できるようになりましょう。