WordPressの仕組み【ファイル構成など解説】

※この記事は「2020年3月14日」に更新しました。

今回の記事は、WordPress(ワードプレス)の仕組みについて。

WordPress は、誰でも手軽にブログを更新できるわけですが、どんな仕組みで動作しているかご存知でしょうか?

昔は、FTPソフトを使って、ホームページを更新するのが一般的な方法でした。

しかし、WordPress は、ブラウザだけで更新することができます。

どういうふうに動作しているのか解説していきます。

WordPress の仕組み

WordPressの仕組み

WordPress(ワードプレス)は、上のイラストのようにユーザーが要求したページに対して動的に HTMLファイルを生成しています。

WordPress は、PHP と MySQL で開発されたソフトです。

PHP というのは、プログラミング言語になるのですが、MySQL は、データベースのことです。

つまり、PHP を使って、データベースを操作して、中身を表示したり、更新したり、検索したりしているのが、WordPress なのです。

PHP とは

PHP は、サーバーサイドのスクリプト言語です。

サーバーサイドというのは、サーバー側で実行されるプログラミング言語のことです。

スクリプト言語というのは、簡単に言うとすぐに実行できる言語のことです。

例えば、C言語の場合、コンパイル言語なので、人間が作ったソースコードを機械語で記述されたバイナリファイルに変換する作業が必要だったりします。

スクリプト言語の場合、そういった作業が必要ありません。

データベースを扱う、Webアプリケーションを開発するのが得意なプログラミング言語です。

実際、ほとんど全てのデータベースに対応しています。

MySQL とは

MySQL は、世界でもっとも利用されている RDBMS(リレーショナルデータベースマネージメントシステム)です。

データベースというと、この RDBMS を指すことが多いです。

Webアプリケーションでデータを格納するときはほとんどこの RDBMS を使います。

仕組みを知らないとバックアップは難しい

WordPress は使うのは非常に簡単なのですが、バックアップは仕組みを知らないと難しいです。

プログラム(テーマやプラグインも含む)とデータベース(記事の内容など)、それぞれデータが別々に保存されています。

つまり、ブログのバックアップを取るには、2つとも取らなければ意味がないということになります。

これが、HTML で制作された静的なサイトの場合、FTPソフトだけでバックアップは完結します。

慣れると簡単なのですが、この点だけ初心者は注意が必要です。

WordPressブログの手動バックアップに関しては、下記記事をご参照下さい。

WordPressブログを手動でバックアップする方法

WordPressブログを手動でバックアップする方法

2020年3月14日

WordPress のファイル構成

WordPress のファイル構成を簡単に説明します。

名前 説明
wp-adminフォルダ 管理画面などに関するファイルが格納。
wp-contentフォルダ テーマ、プラグイン、言語などで構成。
wp-includesフォルダ API、クラス、関数などが格納。
index.php WordPress の入り口となるファイル。
wp-config.php 設定ファイル。
license.txt WordPress のライセンス。
readme.html WordPress の説明書(HTML)。

他にも色々なファイルがあります。

カスタムする場合は wp-contentフォルダ内をさわることがほとんどです。

themasフォルダ(テーマが含まれている)や pluginsフォルダ(プラグインが含まれている)があります。

uploadsフォルダ(画像など)も wp-contentフォルダ内にあります。

余裕がある人は一度 FTPソフトなどで見てみると面白いかと思います。

readme.html も初心者にとっては役立つことが書いてます。

投稿ページや固定ページの内容はデータベースに入っている

WordPress は、投稿ページや固定ページの内容はデータベースに入る仕組みになっています。

データベース(MySQL)にブラウザでアクセスするには、phpMyAdmin を使います。

つまり、データベースの手動バックアップは、この phpMyAdmin を使うわけです。

テーマをカスタムするところから始めよう

WordPress の仕組みがある程度理解できたら、最初はテーマをカスタムするところから始めることをおすすめします。

テーマとテンプレートの仕組みを理解して、カスタムできるようになれば、表示部分に関しては大抵のことはできると思います。

ただ、カスタムに関しては本当に詳しくなりたいという方だけで良いと思います。

ブログを始める目的はそれぞれです。

特にアフィリエイトブログで早い段階で成果を上げたいという方は、このテーマのカスタムにハマりすぎると一番肝心な記事更新がおろそかになります。

プロがつくった有料テーマを使った方が圧倒的に楽です。

テーマをカスタムするときの注意点
WordPress のテーマをカスタムする場合、必ず子テーマを作成してからカスタムするようにしましょう。

最後に

いかがでしょうか。

WordPress の仕組みを紹介しましたが、最低限バックアップが手動でできるくらいになれば、そこまでマニアックに知る必要はないと思っています。

ただ、このバックアップが意外とできないという人もいると思うので、事前の知識としてこのような記事を書きました。

WordPress ブログの手動バックアップ方法はまた別記事で紹介しようと思っています。

「バックアップなんてプラグイン使えば簡単だよ」

こういう意見もあるかと思います。

しかし、私は以前、有名なプラグインを使ったときにバックアップが取れていなかったことがありました。

プラグインの中身はユーザーにとってはブラックボックスなので、こればかりに頼るとトラブルがあったときに解決が困難になる可能性が非常に高いのです。

何でも仕組みを知っておいた方が自信を持って操作することができるので、コツコツやっていきましょう。