※この記事は「2023年3月6日」に更新しました。
基本情報技術者という資格の必要性について。
この資格は、私がソフト開発会社に入社したときに 1年目で取得するように言われたものです。
ソフト開発の資格としては、最も一般的なものです。
資格を取得しても意味がないという方もいるかと思いますが、実際にどうなんでしょうか?
元エンジニアが解説していきます。

- 基本情報技術者資格所有者(ソフト開発の国家資格)
- WordPress歴、10年以上
- パソコン販売歴、約5年
目次
基本情報技術者の必要性

基本情報技術者は、必要ないという方もいますが、私は勉強しておいた方が良いと思います。

一つは、ベンダー資格と言われるもの。
シスコ技術者認定、オラクルマスターなどが挙げられます。
もう一つは、国家資格と言われるもの。
基本情報技術者資格、応用情報技術者資格などが挙げられます。
特定のベンダーの知識ではなく、普遍的な幅広い知識が身に付くため、日本国内では民間資格より信頼される傾向にあります(もちろん、資格の種類によって差はあります)。
ただ、国家資格であるとは言っても、基本情報技術者を持っているから、就職に特別有利になるかというと、そこまで有利になるわけではありません。
「じゃあ、取得しても意味がないのではないか?」
このように思う方もいるでしょう。
しかし、私のようにソフト開発会社に勤めていたような方だと実際に取得するように言われてきたはずです。
基本情報技術者は、パソコンやネットワークの仕組み、ソフト開発に関する知識を幅広く学ぶことができます。
実務経験とは別でプロとしては持っているのが前提という資格です。
基本情報技術者に合格したからといって、特別な仕事ができるわけではありません。
国がソフト開発の知識をある程度持っている人ですと証明してくれるくらいです。

ちなみに私が昔働いていた会社だと、この資格を持っているかどうかで給料が 5,000円違いました。
基本情報技術者が必要ないという人がいるのはなぜか?
基本情報技術者(資格)が必要ないという人の気持ちもわからないことはありません。
なぜなら、この資格を持っていなくても仕事ができる人はたくさんいるからです。
フリーランスの方や独学でやってきたような方は特にそう思うかもしれません。

就職してから資格取得となると結構面倒で一夜漬けでなんとかなるようなものでもありません。
ベンダー系の資格は有効期限が設定されていて、失効する可能性もあります。
基本情報技術者は、一度取得すれば失効しません。
大学受験に合格できる学力があるなら、勉強すれば短期で取得できる資格なので、さっさと取得しておきましょう。
基本情報技術者は実務でも十分役に立つ

基本情報技術者は実務でも十分役に立ちます。
特に新入社員の頃は、目から鱗体験の連続です。
実務として活かせれば、知識はより深いものとなって定着します。
私がパソコン初心者からソフト開発の世界に踏み込んだので、余計そう思うのかもしれません。
基本情報技術者の良い点は、特定の言語やアプリケーション、OS(基本ソフト)に依存しない知識を身に付けることができるところです。

時代によって、技術に流行りのようなものはあります。
しかし、コンピューターの基本的な仕組みというのは、実はそこまで大きく変わっていません。
実際の仕事というのはわからないことが無数にあります。
中には解決しないこともあるかもしれません。
基本情報技術者くらいの内容は把握する。
何が役に立つかわからないのですから。
基本情報技術者を取得するなら学生の頃がおすすめ
もし、ソフト開発会社に就職することを考えているなら、学生の頃に基本情報技術者を取得しておくことをおすすめします。

実務経験がすでにあるという方は、参考書を少し読む程度で合格するかもしれません(読むだけでも面倒ですが)。
しかし、この資格の取得を目指す方は、ほぼ実務経験なしという方が多いと思います。
ちなみに私が取得したときも新入社員の頃で実務経験はほとんどないような状態でした。
午後の選択問題(C言語)に関しては、研修ですでに基礎は学んでいたので、そこまで苦戦はしませんでした。
それでも学習範囲が幅広いので、私のようにパソコン初心者からソフト開発会社に入社したという方が仕事をしながら勉強するのは大変だと思います。

パソコン初心者でも基本情報技術者は取得できる?
実は基本情報技術者は、読解力と思考力があれば、パソコン初心者でも取得できます。
解説がしっかり書いてある過去問をしっかり解いて、参考書をざっくり読めば合格します。

ただ、午後の選択問題だけは、資格の勉強と別で何か興味のある分野をあらかじめやっておいた方が楽だとは思います。
とにかく資格を取得することが目的という方は、表計算やアセンブラを選ぶのがおすすめです。
2020年春から COBOL(事務処理用のプログラミング言語)が廃止され、Python(パイソン)が新しく追加されました。
Python は、人気のある言語ですが、過去のデータがあまりないので迷うところです。
最後に
今回は、基本情報技術者の必要性について、解説しました。

せっかく取得するなら前向きに勉強しましょう。
現状、エンジニアに戻るつもりはありませんが、私は取得して良かったと思っている資格です。